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第14回 「勧戒① 清浄」

 ゴマ油やミルクなどで口をゆすぐこと(うがい)によって、歯を丈夫にし、声を良くし、味覚を良くすることができます。治療効果として、酸っぱいものを食べたときに歯茎がしびれないようにしたり、口内炎や唇のひび割れなどに効果があります。さらに老化防止の効果として顔のしわを予防し、目の落ちくぼみや頬のこけ、顔のみずみずしさを保つ効果があります。

 うがい剤として湯、ゴマ油、ミルク、蜂蜜、煎じ薬、薬用酒などがありますが、健康人は老化防止のために無添加ゴマ油を利用するのが最も勧められます。ゴマ油を20~25ccほど口に含み、口の中で時々油を動かしながら約5分間含んでいます。飲み込まないように注意します。5分後に袋に吐き出し、袋を適当に処分します。吐き出した後は気持ちよい温度の白湯で2~3回うがいして口をきれいにします。

 口に含んでいる間に鼻、目、口から分泌液が出てきますので、それを確認してから吐き出すのが正しい方法です。しかし途中で吐き出したくなったら我慢せずに吐き出します。いつ行ってもかまいませんが満腹の時は避けた方が良いです。結膜炎のある人と熱のある人はこの方法が禁じられています。

 効果を高めたい人は毎日行いますし、普通は週に2~3回程度行えばよいです。油の味が嫌いな人やピッタ(火の性質)の人はゴマ油の代わりに牛乳を用いて同じ方法でうがいします。口内炎などの治療のためには蜂蜜や薬用酒を用いると良いでしょう。

 

  • 瞑想ノート……勧戒① 清浄

 ヨーガ修行の最初の段階は禁戒(ヤマ)でした。今週から二番目の修行である勧戒(ニヤマ=勧んで行うべきこと)についてまとめてみます。勧戒も以下のように5つの項目からなっています。

 

清浄(ショウチャ)・・・・・・・身体の清浄、心の清浄、関係の清浄

満足(サントーシャ)・・・・・・今のままの状態に満足する

苦行(タパ)・・・・・・・・・・生活そのものを苦行として受け入れる

読誦(スヴァジャヤ)・・・・・・聖典を毎日少しずつ読む

信仰(イシュワラ プラニダナ)・大いなる存在に対する帰依

 

<清浄>顔を洗う、歯を磨く、こざっぱりした服を着る、部屋の掃除をする、風呂に入る、これらはみな清浄戒に従った行為です。アーユルヴェーダでも体に蓄積した老廃物が病気の原因であるとし、巧みな浄化法で人を健康に導きます。アーユルヴェーダ的な生活を送ることはそのまま清浄戒を守ることになると言えます。また、常々瞑想することで、心を整理し、捨てるべき想いは心のゴミ箱に捨てることが心の清浄に当てはまります。

 ヨーガでは体や心を神様の住む神殿にたとえ、口に入れるものはもちろん、目、鼻、耳から入ってくるものに対しても神殿を汚さないように配慮するべきであると言います。だからといって潔癖性は良くありません。それは何かに対する不安などのマイナスの心が動機となっているからです。

 関係の清浄とは、汚れの多いものと付き合わないということです。それはしばしば誘惑に満ち、魅力的に見えますが非常に危険です。「君子危うきに近寄らず」です。

1995年8月21日