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第64号 アーユルヴェーダ 「ドーシャの乱れと病気」

アーユルヴェーダ…ドーシャの乱れと病気
ドーシヤの乱れからどのようにして病気が起きるかについて説明しておきましょう。体内で起きている種々の出来事は、木を燃やして飯ごう炊飯をしている状況に例えることができます。
ヴァータは、吹<風(風のエネルギー)に相当します。
燃える火が、ピツタ(火のエネルギー)に相当します。
飯ごうの中の米が、カバ(水のエネルギー)に相当します。

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ドーシャのバランスが取れている状態とは、ちょうどよい風(ヴァータ)が吹いて、ちょうどよい火(ピッタ)が起き、ちょうどよい量の米(カパ)を炊いている状況に当たります。例えば、風が強くなりすぎたとします。これはヴァータが増大したことに相当します。そうしますと、日が強く当たって焦げる場所と当たらないで生煮えのところができてしまいます。ビックが増悪して火が強くなりすぎますと、米は全部焦げてしまいます。米の分量が多過ぎて(カバの増悪)もおいしいご飯は炊けません。

このように、どれかのドーシヤが何かの原因で増え過ぎると、おいしいご飯は炊けず、それを消化する力(アグニ)が乱れてしまいます。アグニが乱れると末梢化物ができます。この末梢化物をアーマと呼んでいますが、アーマは栄養にならないばかりか、粘着性が高いため吸収されて体内の通路(スロータス)を閉塞させてしまうのです。そして種々の病気や老化を起こす元凶となるのです。逆にアグニがちょうどよいと、消化吸収がしっかりなされ、活力源(オージヤス)が増えることになります。そして健康が維持・増進されます。
 以上のようにアーユルヴェーダでは、ドーシヤのアンバランスからアグニが順調でなくなってアーマが溜まり、病気や老化が起こると考えます。例えば、風のエネルギーであるヴァータが乱れたとしますと、ヴァータの持つ、乾性、軽性、冷性が増加します。そのため手足が冷たくなり、皮膚や髪が乾燥し、痛みなどがでてきます。そしてアーマの蓄積も加わって、もともとヴァータの多い臓器である循環器系の障害や神経系の障害が起きるのです。
次に、火のエネルギーであるピッタが増加しますと、火の持つ熱性、鋭性、強烈性が体内に増加します。体内の熱が高くなり、炎症や発赤が起きやすくなります。消化する力も強くなりすぎてしまいます。そうして自分の体を消化してしまった病気が胃・十二指腸潰瘍なのです。その他のピッタが元々多い臓器である肝臓や脾臓にも病気が起きてきます。
 水のエネルギーであるカバが増加しますと、体内に冷性、重性、油性、遅性などが増加してきます。またこれは結合エネルギーが多くなるわけですので、物質が体内に有り余ってきます。そのため余分な組織やアーマも増えます。特に脂肪組織やアーマが増加すると肥満症や糖尿病、腫瘤性疾患になるのです。またカパが元々多い喉、鼻、胸にも病気が起きてきます。